疲れた時、悩んでいる時におすすめの本をご紹介します。
※全国の相談窓口にも各カテゴリ毎におすすめ書籍を紹介していますので、よろしければご覧ください※
「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも? あなただけの簡単な言葉を唱えるだけで、”いまここ”で楽になる!」大嶋信頼著
ご自身も長い間苦しい人生を送ってこられたということもあり、
その共感力には説得力があります。
また、海外で心理学を学ばれたということと関係しているのかは 分かりませんが、少しお話が長め&同じような言い回しが多い (海外の書籍はとにかく話が長く、同じことを何度も言うことが 多い)ということが少しばかり気になりますが、大嶋先生の治療法は 催眠療法というものですので、長いお話を通して、読者は催眠の世界に 誘われているのではと、勝手に思っています。
本の書き方も少し特徴的で、お話し口調というか、「あ、言っちゃった」 みたいな心の声みたいなのがそのまま書いてあって、面白く読めます。
この本が一番有効的かなと思いますが、大嶋先生の本はすべてが物語 の様になっているので、時間が許すならば、昔のものから順を追って 読まれると、なるほど!!と納得できると思います。
催眠療法と聞くとあやしいな~と思ってしまいますが、ザックリ言うと 世の中のしくみなんてみんな催眠にかかって成り立っているようなもの なのです。
国とか、会社とか、学校とか、家族とか夫婦とか親子とか、全部
人間が 頭の中で作り上げた共通の催眠にかかっている様なものなのです。
ですから、悪いことに使わなければ、人間が生きていく上ではとても便利で 必要なものなのかなと、この本を読んで思いました。
「考えすぎない」
悩んでいる時はついつい考えすぎてしまうものです。
そんな時、そんな自分の気持ちを少しだけ休ませて
くれる。そんな本です。
「敏感すぎる自分を好きになれる本」
生まれながらに敏感過ぎる性質を持っている人のことを、HSP
と呼ぶそうです。英語では、Highly Sensitive Personです。アメリカのエイレン・N・アーロン博士の著書「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ」が2000年に日本でも出版され話題になりました。その後、HSP関連書が何冊か出版されました。アーロン博士の理論をなぞるものだったり、スピリチュアル色が濃いものまでありますが、まだ数は少なく、残念ながらこの分野の研究は日本ではあまり進んでいないことが伺い知れます。HSP専門のカウンセラーや自助グループもほとんど見つけられませんでした。(2017年2月現在)とりあえず今は、本を熟読して、自分で自分のことを守っていくしかないようですが、訳が分からなかった不調の原因が敏感過ぎるという性質のせいだと分かったなら、色々と対策が出来ると思います。
5人に1人がHSPだと書いてありますので、この理論によって救われる人がかなりいると予想されます。色んなことに敏感すぎて困っている人は、一読されることをお勧めします。
「欲望について」ウィリアム・B・アーヴァイン著
人間は生まれてから死ぬまで欲望に突き動かされて行動しています。欲望はふいに人を襲い、その絶対的な力の前では知性は盲目となる。そしてあらゆる種類の過ちと間違った判断を下してしまう。さらに、その欲望が人が生きるうえで様々な悩みの根源になっているとしたら…。誰一人逃れることができない欲望というものについて、科学的、宗教的、哲学的といった様々な視点から語られています。ぜひ読んでいただきたい良書ですが、かなりボリュームがありますが、読む価値は十分ありますよ。ふだん本を読まない方にも読んでいただけたら、きっと驚きとともに、これからの生き方を再考するきっかけになる一冊になると思います。
「普通がいいという病」
現代って何だか暮らしにくい。
そんな風に感じている方に読んでもらいたい1冊。
精神科医の先生が書いていらっしゃいます。
西洋の心理学、哲学、仏教から現代を自分らしく
生きるヒントを紹介しています。
「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」
私自身、題名のとおり男女のケンカが始まると
男性は面倒くさそうに黙ってしまうという経験を
たびたびします。
ケンカだけに限らず、男女間のトラブルを科学の
視点から解明した、アメリカらしい書籍。
実は男女についての研究が科学的に、それも
本格的に世界中で行われているそうで、その
研究の結果から導き出された事実をもとに
傾向と対策、問題解決法など興味深い内容
となっています。
私は、やはりなぜ男性は黙るのかというのが
分かって、そんな身体的理由があったのかと
意外でした。(理由は読んでからのお楽しみで)
何かと、研究結果から導きだしている関係で
まわりくどい部分もありますが、とかく感情的に
なりがちな関係性を冷静に考えられるいい
きっかけになるのではと思います。
「私たちはどのように働かされるのか」
あらゆる世代に読んでもらいたいと著者が語る
とおり、現代における会社のシステムから私
たちが受ける影響を包み隠さず書いている。
真実を知ることで、働き方、仕事に対する
心の持ち方を今一度考え直すきっかけに
なります。
個人ではどうしようもない社会のシステムの
中で、いかに自分を守っていくか。
そのためには、真実を知ることが第一歩
だと、この本は教えてくれています。
「親ができるのはほんの少しばかりのこと」 山田太一著
不ぞろいの林檎たちで有名な山田太一さんの著書です。
ご本人の体験に基づいた子育て論です。
何から何まで親のせいにされてしまう現代の子育て。
そのせいで、親はつい過干渉になりがちです。
そして現代は、親が子供の世界に立ち入りすぎていると
山田さんは訴えます。
子供はその子として生まれ、自分の世界がある。
親の価値観を押し付ける教育は害にしかならない。
親のできることなんてほんの少しのこと。
子供は自分を生きるのだから。
親は出来るだけ、子供のその子らしさの芽を摘まないよう
自分の意見を押し付けないよう、その部分に細心の注意を
払って育てることが大切だと山田さんはおっしゃっています。
子供のことは親が一番知っているつもりでいるけれど、
それは大きな間違いで、分かっていないことのほうが多い。
そんな心構えで子供と向き合うと、良い関係が持てるのかも
しれません。
「子供を持つと夫婦に何が起こるか」
女性も男性も子供が生まれることによって、様々な変化が起こる。でもその変化は男女間では全く違うもので、そのことが夫婦の危機として重くのしかかってくる。
なぜ妻は、夫は変わってしまったのか。お互いにそれを知ることでその危機を乗り越える助けになるでしょう。